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本来、人間には自然に病気を治す力が備わっています。だから風邪をひいても、少々病気をしても、おいしいものを食べて、ゆっくり休養すれば治ってしまいます。自分の体の中でちゃんと白血球が戦ってくれています。こういう力を免疫力と呼んでいます。
1.免疫系の異常とは?
A.免疫力が強すぎると・・・アレルギー疾患が起こる
では、免疫力が強ければ強いほどいいのか、というとそうではないのです。アレルギー疾患というのは、ある免疫が強すぎて抗原に敏感に反応しすぎるために起こります。この反応は以前の特集でも取り上げた、TgE抗体の過剰な産生です。TgE抗体というのは本来なら身体に入ってきた異物を無毒化するものなのですが、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患の場合、抗体に対して異常に敏感でTgE抗体が出すぎるのです。

B.免疫力が弱くなると・・・病気にかかりやすい
最近深刻化しているエイズにしても、自己免疫疾患といって、ヘルパーT細胞がエイズウイルスにやられて免疫力が低下し、肺炎とかいろいろな病気にかかってしますのです。今はまだ、助かる病気ではありません。
ウイルスによる異常には、他にリウマチや肺炎があります。

免疫系の異常
A.免疫力が強すぎると アレルギー疾患が起こる (主な症状)
・アレルギー性鼻炎 (花粉症)
・アレルギー性結膜炎 (花粉症)
・アレルギー性喘息 (花粉症)
・食餌性ジンマシン
・アトピー性皮膚炎
B.免疫力が弱くなると 感染症にかかりやすくなる
・病原菌(細菌・ウイルス・バクテリア)などが体内に入り、病気にかかりやすくなる。
・ガンになりやすくなる。
(主な症状)
・風邪をひきやすく、治りにくい
・けが(外傷)が治りにくく、膿みやすい

2.免疫反応のしくみ
細胞・抗体 働き






食細胞(=マクロファジー 好中球) 侵入してきた異物を食べて掃除する


T細胞 ヘルパーT細胞 自分と違うという見きわめ係
キラーT細胞 ガン細胞も攻撃する
サブレッサーT細胞 戦い終わったら働き出す
    ↓(指令)






B細胞 IgM抗体
赤ちゃんの免疫にも関与
IgG抗体 白血球の働きに関与
IgA抗体 鼻水、涙、唾液。
赤ちゃんの免疫をつかさどる
IgD抗体
IgE抗体 アレルギーをおこす抗体
一番隊:マイクロファージ
体内に侵入してきた異物を食べて掃除する役割があります。風邪をひいたとき、熱が出たりするのがこの段階です。
二番隊:T細胞
エイズでは将軍のヘルパーT細胞がやられて、免疫力が低下しちょっとした病気で死んでしまいます。
三番隊:抗体
これがきっちり働いて異物を撲滅するのですが、この働きが活発しすぎるとアレルギー反応のもとになります。

IgE抗体がどういう抗原で増えるか、というのは人によって様々です。
卵や牛乳などの食品で IgE抗体が増える人もいれば、ハウスダストやダニでそうなる人もいます。
病院では、その人がどの抗原に反応するかを調べて、それを少しずつ注入して、抗原に身体をならしていく、といった療法をとることもあるそうです。
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